4Aプレイヤーとしてベテランかつ最前線で戦い続ける残華氏の新モデルをスピンギアで取り扱いさせていただくことになりました。経緯や機種の解説をご本人にしていただきます!
SGブログでは初めまして、おそらくヨーヨー界で国内外問わず一番苗字で呼ばれているザンカ(残華)です。この度スピンギア様にて私の「heArts」のヨーヨーを取り扱って頂けることとなりました。ありがとうございます。
ヨーヨー製作については10年以上前、その頃も自分で改造したヨーヨーを使っていましたが「本当に自分の欲しいものは一から自分で作るしかない」と思い始めたのがきっかけです。今でこそ個人製作色の強いブランドも増えましたが、当時(2016年頃)だと自分で設計したヨーヨーを自分で使っている人は殆どいませんでした。そんな中で2016年頃に1機種目Guiltyを製作して以来、時代に合わせて少しずつ幅を広げたりもしつつ、自作ヨーヨーで色んなことに挑戦させて頂いております。
ギルティの時もそうでしたが売るためではなくて戦いで勝つために作る、というストイックな姿勢が製品のコンセプトにも表れていて万人受けするようなモデルはややもすると特徴がなくなりがちなのですが残華さんの使っているヨーヨーは自分のプレイスタイルに特化したモデルなので良い意味で癖があってフィーリングが合う人にはたまらない機種になっていると思います。ギルティよりもさらにブラッシュアップされた今回のモデルは多くのプレイヤーの好みにもマッチすると思います。
市販されていないヨーヨーを使っているとヨーヨー自体に興味を持ってもらえることも多く、特にこの3年位はありがたいことに国内外問わず自分でも驚くくらい「君のヨーヨーって何?手に入るの?」と連絡を頂いていました。丁度工場も見直した中、量産もできるようになり一般販売に向けて進めてみようか、となり今回の販売に至ります。

<heArtsについて>
単語としてはheart + ArtsでheArts(読み方はハーツ)です。名前の由来もいろいろあるんですが、それはまたいつか。自分のヨーヨー製作において大事にしていることは最初のGuiltyの頃から変わらず、「自分の欲しいものや理想を見失わず、正しく形にする」ことです。直感で進めているところも多々あるので自分の目指すヨーヨーがいわゆるトレンドとどこまで重なっているのかは分かっていないんですが、自分の理想を求めていく、ということを通じて新しいもの、いいものは作れているかなとは思っています。
また理想が違えば、できるものは大きく変化し、今回の3機種も全て最初から思い描く方向が違う中で生まれたヨーヨーです。それぞれがそれぞれで良いところがあります。その辺りは商品ページにて説明できればと思います。
<スピンギアで販売するにあたり>
初めてスピンギア様で注文してから約20年後の今、こうして自身が開発したヨーヨーを本格的にそのショップで販売できること、驚きもありますがうれしく思います。オフストリングヨーヨー3機種同時リリースという、かなり異例なことをやっているとは思いますが、それぞれにいいところがあり、興味を持ったところからで構いませんのでheArtsのヨーヨーを手に取って頂けると幸いです。よろしくお願い致します!


「SparkRing」
新しい、挑戦
SparkRingはPOMボディにステンレスミッドシップウェイトを搭載した、オフストリングヨーヨーです。ステンレスリムを用いた重量配分により直径を下げつつ、強力な回転力を確保しています。
直径も幅も現行のトレンドと比較して若干小さめの部類であるもののその分取り扱いやすく、また細かい動きにも容易に対応できます。この特徴に強力な回転力を足すことにより、明確に新しいロングコンボが可能になります。これらは一つ上のステップを目指す上級者だけでなく、オフストリングを始めたばかりの人でもしっかり回る扱いやすいヨーヨーとして、上達の大きなサポートになります。
SparkRingはもう一つのRing、TwirRingと比較して幅が少し狭いことで細かい所を通しやすく、また回転力はTwirRingより強いため個人的に色々な技に対応しやすいのはSparkRingだと考えています。もし長時間の演技の様に様々な技をやる場合、自分はSparkRingを使用すると思います。もちろんTwirRingはTwirRingで良いところがあり、そちらはTwirRingのページを見て頂ければ幸いです。
SparkRingは輝きを意味する「Sparkling」と輪を意味する「Ring」を掛け合わせた造語です。使っている時の、ステンレスリムの光り方から命名しました。SparkRingがステージで輝くこと、またそれによってその人も輝いてくれること、楽しみにしています。
~~~~~~~SparkRingを開発するまでの経緯~~~~~~~
2023年の夏頃から、今のヨーヨーよりもっと回り、小回りの利くヨーヨーが必要になっていました。しかしこれ以上単純に外周を重くすれば回転力は上がるものの実用的ではなくなり、今のPOMのみのヨーヨーでは不可能、が自分の答えでした。
そこで金属リムの検討がスタートし、設計や工場で苦労しながら作った1stプロトだったものの最初のスローで「これはいける」と確信しました。そこから複数のプロトと複数の工場での試作を経て、今回の製品版リリースまで到達することができました。
また金属リム搭載にあたり設計を変えたところはあるものの、ボディの傾斜や、特に軸周りのセパレーターやエッジ等はこれまでの知見をそのまま踏襲しながら、糸はしっかり滑るものの戻したいときはしっかり戻せる、ということを実現できました。そんな、自分にとっても過去から未来に向けた新しい挑戦の中で生まれたヨーヨー「SparkRing」でした。
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「TwirRing」
もう一つの、Ring
TwirRingはPCボディにステンレスミッドシップウェイトを搭載した、もう一つのRingシリーズのヨーヨーです。SparkRingと同様、金属リムによる回転力を確保しつつも、ヨーヨーを空に舞わせることに特化させています。
SparkRingの開発後、ボディをPOMからPCに変えるとまた違うものが作れると考えていました。POMボディの場合より固く、軽くなることで振り回しやすくなるPCボディとオフストリングの組み合わせを考えた時に浮かんだのは、宙を舞うようなヨーヨーでした。
ミッドシップの形や重量、ステンレスのスペーサーを用いることによる重量バランスから、誰でも確実にしっかり手元で返すことができ、また返した先で確実に外れるようになっています。形状についても直径よりも幅を大きくするために初めてH形状を採用しています。
TwirRingはSparkRingと比較すると回転力は一歩及ばないものの(それでも十分回りますが)、その分切り替えしが容易になっており、リジェネレーションを組み合わせることで回し続けらるヨーヨーになっています。またそもそもの幅が大きいことによる恩恵は大きく、絶対的な技の成功率は底上げされるため、私も1分といった技を選ぶ演技の場合、TwirRingを使用するかなと思います。
TwirRingは空を回転するものを意味する「Twirling」と、輪を意味する「Ring」を掛け合わせたSparkRingと同様に造語です。TwirRingが宙を舞ってくれること、楽しみにしています。
「Sparkle」
heArtsに興味を持ってくれた人に向けて
Sparkleは金属リムを搭載してないPOMボディのみのオフストリングヨーヨーです。金属リムを搭載しないことにより、気軽に使える機種、またコストダウンを実現しました。
現実的な所としてSparkRingやTwirRingは戦闘機としての性能はあるもののどうしても構造によるコストにつながり、また外等でも気軽に使える機種ではありませんでした。また新しくheArtsに興味を持ってもらった人達でもいきなりオフストリングヨーヨーにハイエンドの値段はどうしても手が出しづらいことは理解しており、そういった人達に手に取ってもらいやすい機種が必要不可欠でした。また私自身ももっと気軽に使える機種が欲しく、そういった中で、新しい工場で一度改めて金属リムを搭載していないPOMのみの機種を作ることにしました。
幅は現行のトレンドに合わせてSparkRingとTwirRingの真ん中の68mm程度まで広げたものの、結果としてそもそも設計思想はGuiltyからの流れを本当にそのまま踏襲できています。これまでのノウハウによる強い回転力だけでなく、使用時も回っている感触をしっかりと感じることでコントロールしやすい機種になっています。また値段についてもPOMボディのみとすることで安価となっています。
Sparkleは素材としてPOMボディを採用しており、SparkRingの派生というか、Ring(金属リム)がないので、Sparkleとしています。色んな人がSparkleを気軽に手に取って、気軽にオフストリングを楽しんで頂けると幸いです。
一気に3機種が登場となりますがプレイヤーとしての積み重ねの20数年とヨーヨー制作を始めての10年間の集大成、となるとどれか1つの機種に絞らず、オフストリングというスタイルの中での棲み分けにそって3分間がスパークリング、1分がトワリング、普段使い、アイディア発想などにスパークルと3機種がでてくるのも自然な流れかと思います。
どれか1つを買うのではなく、シリーズ揃えると1つの哲学に基づいた色々なオフストリングの楽しみ方ができるので競技をしない人もこの3部作を3つで1つの作品として捉えて試してもらいたい、と思えるような残華氏のヨーヨー、特にオフストリングに対する想いが詰まったもに仕上がっています。



